でも『とりあえずホームページ』と思っている人がとても多いんです。
実は、これ大間違いです。
本当に営業マン100人分くらいに匹敵するんです。
起業したらやること。
『とりあえずホームページを作ろう。』という流れになると思うんですが、ほとんどの人が
会社の情報、サービス内容
この2つにフォーカスを絞ってウェブサイトを作って
それでOK!
という人がすごく多いんです。つまり紙の会社概要のWEB版というイメージです。
『え?ホームーページってそういうものじゃないの?』
って思う人が多いと思います。
全然ダメです。
なぜダメで、どういうホームページが良いのか?
今回は僕の運営しているホームページの例で説明しますね。
零細企業では珍しく、月間30前後の新規顧客の問い合わせがあります。
具体的例をあげてわかりやすく解説します。
ちゃんとつくるとホームページは100人の営業マンに匹敵します。
ほとんどのホームページは・・・・自己満足。
まず、一番多いパターンが
トップページを美しい写真とタイポグラフィデザインでアピールし、スクロールさせて自社のサービスを紹介。
そして会社概要。
基本的コンテンツはこれで揃ってしまいます。
ほとんどの会社のホームページのコンテンツがこんな感じだと思います。
『ホームページからの集客は必要なく、自社のサービス紹介でとどめたい』という人はこれでOKです。
でも、せっかく企業したら新規の顧客は自社のホームページからも大きく集客したいというのが本音だと思います。
では順を追って解説しますね。
ホームページを検索する人の目的を考えてみる。
僕たちも毎日何らかの検索をしていると思います。
単純に『なにかの情報』探しているという場合をのぞき、ビジネス的な検索になると
『なにかに困っている』ので
『自分たちではできないので、代わりにやってくれる会社を探している。』
という目的でビジネス検索している人が多いのではないでしょうか。
さて、ではその人の目的は?
僕の考えはこうです。検索する人の主な3つ目的を書き出します。
・目的のサービスがあるか?
・クオリティは高いか?
・どれくらい費用がかかるのか?(これが超大事です。今回の記事の一番の目的はここです。)
目的のサービスがあるか?
相手が探しているサービスが自社のサービスの範疇(はんちゅう)であればチャンスですよね。
で、ここからが大事なんですが、検索者が目的の場所(ページ)までスムーズにたどり着くことができるデザイン、導線になっているかが重要です。
もし自分が検索する立場であれば、一発で目的を確認したく、くどくど面倒な文面が書いてあったり、余計な装飾があると『読みづらい!』と思ってしまい、
ブラウザの戻るボタンを押してしまいます。
ということで、自社のサービスを『端的にわかりやすく』することが、相手にとって非常に大事なんです。
クオリティが高いか?
これも発注する側としては最も気にするところですよね?
いくら探していたサービスでも、結果クオリティが低かったらそれまでの時間が無駄になります。
ですので、僕たちは『私達のサービスはクオリティが高い』ということを存分にアピールするしかありません。
ホームページ上で製品のクオリティを提示する方法は写真と動画と数値しかありません。
で、ここからが大事なんですが、いくらサービスのクオリティが高くても、それをアピールする写真や動画のクオリティが低かったらどうでしょう?
僕だったら、ブラウザの戻るボタンを押してしまいます。
ということで、自社のサービスのクオリティを『相手が納得できるレベル』で掲示することが非常に大事なんです。
どれくらい費用がかかるのか?(超大事です)
はい、実は検索者にとって一番重要なことはここかもしれません。
実際、僕も何かの情報を調べるときは①価格 ②クオリティ ③距離(コミュニケーション)のプライオリティで考えます。
さて、価格です。
ECサイトを除いて、いろんな業種のほとんどのホームページには
お見積り・詳細はメールにてお問い合わせください。
お見積りは無料です。
というように、費用に関しては『お問い合わせのうえ』になっているところがほとんどだと思います。
(今どきお見積り無料は当たり前でしょう・・・。と思います)
で、こうなると、お問い合わせをする前に少しブレーキがかかるのが人間の心情ですね。
そもそも相場がわからないので、他をチェックしたくなります。
ぼくだったら一旦ブラウザの戻るボタンを押してしまいます。
はい、ここで確実に商売のきっかけを失っているんです。
ということで、自社のサービスの価格を各種に明記することで、検索者にとって安心感を与えることができます。
僕の運営するホームページを具体例にして解説します。
僕が経営する会社の1つに機械系CAD図面の設計支援サービスの会社があります。
例えば何かモノづくりをする時に『図面がない』というような場合に図面を作成するサービスを行っている会社です。
MAKERS DESIGN(メイカーズデザイン)です。
2D、3DのハイクオリティなCAD図面を従来の一般的な価格の約50%の価格で作成してご提供いたします。また図面作成のみだ…
実は。
このホームページを通して、1日数件の新規問い合わせが来ます。
ちなみに決して有名な企業ではありません。(笑)誰も知りません。
中小、零細企業の方はおわかりだと思いますが、
実はホームページからの問い合わせって、思いのほか、少ないんです。
というか
ほぼ無いです。
気になりません?
検索でトップに表示されます。
理由は単純です。
ある検索ワードで検索すると、
MAKERS DESIGNのホームページは1ページ目のトップに掲載されるんです。
例えば『設計代行』というワードで検索します。
これは1ページ目ですね。広告の次に表示されるので、実質的には『設計代行』というビッグワードで検索したらトップに表示されています。
次は『3D cad図面作成 代行』で検索してみます。
こちらも1ページ目のトップに表示されます。
ちなみに検索ワードを『2D cad図面作成』に変更しても同じように1ページ目のトップに表示されます。
でもそれだけだと問い合わせに直結はしません。
次は問い合わせくる理由を説明しますね。
一番見られているページは客が求める『費用』のページ
ご存知かもしれませんが、グーグルアナリィクスを使うと、自分のホームページでどのページが一番見られているか確認ができます。
(画像)
これをみると、圧倒的にプライス(費用)のページにアクセスが集まっています。(表示の上からPV順です。)
ということは・・・?
検索者は費用をとても気にしているということです。
普通に考えて
あったりまえですよね。
では、MAKERS DESIGNの費用のページはどんな感じかと言うと、こんな感じです。
いろいろなタイプの図面作成の費用の例を提示しています。
どうでしょう?
検索する側としては、『ああ、これくらいかかるのか』ってわかるのって、ある意味安心感ありませんか?
僕はこのホームページをつくる時に、徹底的に
『検索者の目的』を徹底的に考えたんです。
最終的には上記の3つの理由に絞られたんですが、
今度はそれをシンプルに視覚的に認識できるようにデザインしただけなんです。
特に費用のページです。
僕自身が一番気にして検索しているので、自分のホームページではそれが端的にわかりやすくしようと思いました。
ただし、
すべてのケーススタディを掲示すると、はっきり言ってうざくなるので、なるべく代表的なものだけ掲示しました。
検索者が『一番気になるところを具体的に』というのがとても大事なんです。
作っている本人は気づかない、実は一番だいじなこと。
ここ、とっっっっても重要なところです。(笑)
仮に、検索者がビジネスの依頼を目的にあなたのホームページを訪れたとします。
あなたは、とてもかっこいレシポンシブデザインのホームページを作りました。
WOW
トップページのヒーローヘッダ(ページの一番上のビジュアル)には
会社や事業のイメージのかっこいいビジュアル写真と心にささるコピーライティング。(キャッチコピーなど)
で、一番みられるヒーローヘッダのキャッチコピー。
例えばこんなキャッチコピー。
私達のミッションは、明日をデザインすること。
・・・・。
明日をデザインする?
なんのこっちゃ。
よくわかりません。
(『違いますよ、会社のイメージやビジョンを一言で表したキャッチコピーをトップページの頭にデザインしたんですよ。』)
って言うと思うんですが、僕の考え方では、非常にもったいないと思います。
なぜか?
普通に考えてみると、
このヒーローヘッダはホームページを訪れる人がほぼ必ず見る場所です。
そう考えると、有名企業は別として、起業したてのベンチャー企業では
『企業のイメージやビジョン』を掲出するよる、『相手が求めている答え』を端的にデザインしたほうが圧倒的に離脱率が低くなると思います。
たとえば、お客さんが初めての飲食店に訪れた場合を想像してみてください。
お店の前に
『当店は熟練の職人が旬の素材の本来の味を最大限に引き出した料理を提供しています。』
と書いてあるのと
『メニューと写真と金額』が書いてあるのはどちらが安心してお店に入り安いと思いますか?
つまり、
自分たちのビジョンなんて相手方にとってはどーでもいいんです。
相手の求めることと、自分たちのアピールをあわせて、ヒーローヘッダでアピールすることが
次の段階の『問い合わせ』つながると思います。
『ハイクオリティで一般価格の50%OFF』なんです。
それをホームページのヒーローヘッダにデザインしました。
訪れるひとは、この時点で課題が解決しますよね!
なので、
一番見られるヒーローヘッダは
一番アピールしたいこと と 一番求められていること
を端的に書く。
つまり、
『読まなくても見て認識できる』ようにすることが大事だと思います。
(あくまで僕の考えです。)
これらができると、本当にホームページは営業マン100人に匹敵するパワーを持つんです。
『ホームページは自社の会社案内WEB』
これは一昔の考え方で、今は『強力な集客メディア』です。
ホームページを作ったり、リニューアルする際の参考になれば嬉しいです。