僕が作ったものを世界中の人が手にするって、まさにドリーム。
※このシリーズの記事は通常の記事文章と違い、『非常に口が悪い』ですので悪しからず。
前回の記事はこちらです。
橋本荘一朗僕がずっとやりたかった『ものづくり』への挑戦記事です。他には無いものをデザインし創り上げ、それを世界中の人が手にする。そんな夢への挑戦です。それと同時に新しい会社を立ち上げブランドをつくる予定です。そう、これも[…]
さて、大田区のPIOから紹介を受けた工場に向かいます。
まずは加工場の横に小さな事務所がある町工場です。
最初に僕が作りたいイメージイラストを見てもらいました。
世界の大田区の町工場
図面あんの?
要するにこのイラストのそれぞれのところに寸法が入ってれば良いんでしょうか?
判を押したように、2つの工場の返答は同じです。
まるで競馬で大負けしたような姿勢でバス停に向かいました。
いったい、俺が何をしたっていうんだ。
コテンパンにやられてしまった。
どこかで聞いた
門前払いとは正にこのことだよ。
わかったこと。決めたこと。
今回の町工場への探訪でわかったことは3つ。
①アルミの加工方法がいくつかある。
板金:アルミ板を切ったり折ったりする製法。
鋳造:溶かしたアルミを型に流し込み、整形する方法。
削り出し:アルミのブロックを切削マシンで削り出す方法。
と言う訳で、初っ端からモノづくりの壁にぶち当たりました。
しかし立ち止まるわけにも行かないので、
今後の順序としては、アルミの製法を決めて、その後、それに合わせたCAD図面を作製する。
「世界で一番美しいブリーフケースを創る」と掲げたので、妥協は許されない。
なので、アルミフレームの加工法は3択ではなく、1択。
加工仕上がりがピカイチの「アルミ削り出し」で決定。(恐らくこの時点で世界初)
次にCAD図面。
WebでフリーCADソフトをダウンロードして、アマゾンでそのCADソフトの初心者用解説本を購入し、翌日配達。よし、やるぞ!
・・・。
・・・。
・・・・・・・・。
まったくわからん!
CADを舐めていた。
よくよく考えてみれば、CADオペレーターという職種が存在するくらいの専門職の分野である。
それでも2ヶ月程、日夜PCの前でCADと格闘したが、四角い弁当箱がかけるようになった程度。まったく使い物にならない。
時間のムダだ。
やめた やめた ヤメた!
専門家を探して依頼しよう。
なぜすぐにそこに行かなかったのだろう。
そもそもなんでも自分でやろうとする癖がいけない。
2ヶ月も無駄にしてしまったじゃないか。
諦めてGoogle先生にたずねてみる。
「CAD 設計 受託」 リターン!
結論から言うと、いくつかヒットはするにはするけど、
純粋な設計のみの受託はヒットせず、主に加工工場が「図面から作製可能ですよ」というページにヒットする。
しかし、これでは、図面を作製してもらったら、その工場で加工をしなければならなく、
そもそもアルミ切削工場に至ってはその図面作製サービスがヒットしない。
仕方がないので、『試作・板金』などのワードでヒットした神奈川県にある工場へ訪ねてみる。
理由はその会社のホームページには「金属製のカバン」が掲載されていたのた。
この会社は自宅から車で2時間半もかかる場所にあるので、打合せ時間を入れると1日作業です。
しかし、ここの担当者が異常に意地悪で、何度か形状のリクエストをお願いしても僕がCADがわからないと見るや
『ご自身でやってみたらどうでしょう?』と言われる。
それができねーから来てんじゃんか。
精神的な妥協を何度もして、10回くらい通ったかもしれない。
最終的に出てきたのがこちら
形は悪くないが、フレームの周囲にあるリベット穴がまったく美しくない。
それに試作単価は1台38万円。
やはり板金はだめだ。
ここでもモノづくりの壁にぶち当たった。
図面が無いと、アルミフレームのカバン、加工できないじゃん。。。
(いったい誰がどこで図面を書いてくれるのだろう・・・・)
この時点から数年後、CAD専門会社を立ち上げました。
MAKERS DESIGN です。
とは言え、ここで止まってはいられないので、CAD図面を書いてくれるところを探すのと同時進行で
別のパーツの製作を考える。
しかし、CADには参った。。
橋本荘一朗初めて挑戦する『ものづくり』の挑戦記事のep3です。世界で一番美しいカバンを作るという目標を掲げています。ものづくりの経験がまったくない僕が、いろんな問題にぶち当たっては乗り越えて次へ進む記事です。※このシ[…]