そんな夢への挑戦です。それと同時に新しい会社を立ち上げブランドをつくる予定です。そう、これも一つの起業です。では行ってみよう!
※このシリーズの記事は備忘録も兼ねているので、その時の気持ちの声をテキストに反映させていますので、通常の記事文章と違い、
『非常に口が悪い』ですので、悪しからず。
ぼくは「見たことのないモノ」「そして、美しく機能的であるモノ」をデザインして、ものづくりをしたいとずっと考えていました。
言葉にするととてもシンプルですが、実は
とても大変なんです。
だって、誰も見たことのないものは、僕も見たこと無いモノですから。。。
僕はいつもモノをデザインする時、モチーフを「否定」するところから入ります。
どういうことかと言うと
「今まで深く考えたことはないけれど、よく見たらダサくね?」
というところから始まります。
さて、何をつくる?きっかけは東京丸の内。
ある時、東京のオフィス街を歩いていて少し気になったことがありました。
そこにはたくさんのビジネスマンがいます。
ヘアスタイルもイマドキの2ブロックでクール。
スーツも流行りのスタイルで細身で素敵。
靴もピカピカで、時計はロレックス。
きっと仕事も出来る彼らは、とってもおしゃれに気を使っています。
しかし。。。
何か違和感がありました。
そう、彼らが持っている鞄です。
ナイロン製のマチの厚い3Wayビジネスバッグ。
取手が汚れたLVなどのブリーフケース。
などなど。。
「よく見たらダサくね?」
だって、どう見ても僕からしたら素敵なスーツの袖から伸びた、高級機械式の時計をはめた手に持つ鞄が「ナイロンの3Wayバッグ」は合わないんですよ。
でも、たくさん物が入るし、肩にかけられるし、雨にも強いし。恐らくそんな理由で支持されているんだと思います。
でも、最近はデバイスも小さくなってきて、スマホやタブレットが普及した今、昔みたいに分厚いシステム手帳もなくなってきて、
持ち運ぶ書類も少なくなっているはずでは??
もっと誰も見たこと無い鞄でも作ってみるか。
僕が世界一美しい鞄でも作ってみるか。
と思ったのが最初のものづくりのキッカケです。
これが「否定」から入るイメージです。
どんな鞄をつくるのか。
さて。
世界一美しい鞄を作ろうという、最初のものづくりの課題は決まりましたが、
そもそも鞄なんて作ったこともなく、何から初めて良いのかさっぱりわかりません。
とりあえず、最初は素材の考え方から始めました。
男性の好きな素材って・・・・・?
なんだろう。
自分の好きな素材のイメージを重ねてみます。
恐らく「金属」と「革」と「木」じゃないだろうか。。
(けっしてナイロンではないはず)
例えばイギリスの高級車、ベントレーやロールスロイス、ジャガーの内装には、これらの素材が惜しみもなく使われています。
よだれがでます。
機械式時計もそうです。複雑な金属と革ベルト。
これは間違いない。間違いない。
ということで、素材は決まりました。
金属と革です。(木はとりあえず面倒くさいのでやめときます。)
デザインってなに?
さてここからがデザインです。
僕はこれまでデザインの勉強はしたことも、鞄も作ったことはありませんが、美しいものにはとても興味がありました。
なので、当然デザインの順序など、わかるわけが無いのですが、とりあえず金属と革の融合(ゆうごう)イメージを膨らませます。
ただ、漠然として、全くまとまりません。
僕はそんなとき、TSUTAYA家電など、ユニークでおしゃれなものを扱っているショップを訪れて、何かヒントをもらいます。
BANG & OLUFSENのイヤフォンです。
金属の質感とデザインが実に美しい。。
これはBANG&OLUFSENのガジェットにルイヴィトンの本革のケースです。
やばいです。美しい。
同じBANG&OLUFSENのヘッドフォンです。
金属の表面処理が2種類、本皮とのコントラストや革のステッチ。
美しいです。
馬のお尻の革、コードバンです。牛革より、ツヤ、張りがあって、とてもきれいです。
素材別でデザインされた商品を見るうちに、じょじょに具体的な鞄のイメージが湧き上がってきました。
まず、鞄のフレームをアルミでつくって、その表面に本皮を施したら、とてもCoolな鞄に仕上がるんじゃないか?
まずはスケッチブックに何度もイラストをスケッチしました。
その後、イラストレーターでスケッチを書き起こしました。
WOW
なかなか美しいじゃない!
それこそ、Googleで検索しても、同じようなかばん、デザインはヒットしません。
アルミのフレーム、そして表面には牛革か馬革。
すごくワクワクする。
作れるかどうか、この時点では、そもそも考えていません。
早速試作してみよう。
鞄の素材とデザインがざっくりきまったら、次は試作でしょう。
さ、試作です。まずは、ベースになるフレームです。
ん?
アルミのフレーム、アルミ?金属加工?
どこで?どうやって?町工場?
いきなりステーキは好きだけど、いきなり工場はきつい。
とりあえずGoogleです。
いろいろと検索してみると、東京大田区にある『大田区産業プラザ』というところで、大田区の産業に関するさまざまな情報を紹介したり、
大田区の町工場を紹介してくれるという。
NASAからも精密金属加工のオーダーが来る大田区の町工場を紹介してもらえれば、どこか良い工場に巡り会えるだろう。
大田区産業プラザは京急蒲田駅からすぐのところにあります。
担当部署の受付です。
やってくれそうなのは、◯◯金属と◯◯ケースさんかな?ここの社長は男気あるから。
と言って、住所と簡単な地図をいただきました。
ドラクエで言うと宝の地図ゲットです。滑り出しは順調です。
まるで「路線バスの旅」のような感じで、初めて乗るバスに揺られながら、工場に向かいがてら、こんなことを考えていました。
(妄想)
このような鞄を作ろうと思っているんですが、ご協力いただけませんか?
なんだか珍しい鞄だねぇ。ウチは普段は◯◯を作っているんだけど、
新しいモノづくりに挑戦しようと思っていたところなんだよ。
どうせ、他じゃ断られたんだろ(笑)? しょうがねぇなぁ、まぁやってみないとわからねぇけど、やってやるよ!
Wow ビバ 町工場!
リアル「ガイアの夜明け」だ!最高だ。
となるはずでした。
だって、日本はモノづくり大国ですし。
しかし、
現実は。。。。(涙)
橋本荘一朗初めて挑戦する『ものづくり』の挑戦記事のep2です。今回はカバンです。世界で最も美しいカバンを作るという目標をかかげています。僕が作ったものを世界中の人が手にするって、まさにドリーム。※このシリーズの記事は[…]