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【デザインの神が降りた】世界一美しいカバンを作る。ep6

橋本荘一朗
初めて挑戦する『ものづくり』の挑戦記事のep6です。今回はカバンです。世界で最も美しいカバンを作るという目標をかかげています。
僕が作ったものを世界中の人が手にするって、まさにドリーム。今回はロック機構のデザインが決定しました。
ものづくりの経験がまったくない僕が、いろんな問題にぶち当たっては乗り越えて次へ進む記事です。
※このシリーズの記事は通常の記事文章と違い、『非常に口が悪い』ですので悪しからず。

 

前回までのロック機構から脱却して新しい機構を考えなくてはならなくなった。

前回までの記事はこちら

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わかっていることは、

ボリュームノブのようなモノを回すことによって、フタが開閉する機構を考えること。

その際、人差し指の鍵のようなものが左右からニョキッと出て来るのはダサいのでNG。

さて、どうしたものか。

来る日も来る日も、右手をパチンコのハンドルを握るような形にして、手をくるくる回し機構をイメージしますが、
どうしても人差し指の鍵がニョキッと出て来る仕組み以外、出てこない。

ここで一旦考えをゼロにしてみよう。

 

無。

 

ノブは円柱。

 

無・・・・・。

 

鍵以外・・・・。

いや、鍵というワードは考えちゃダメだ。

 

無。

ムム?

ムム?

ロックノブと繋がった円盤みたいなものが一緒にシンクロして回って、

反対側にある何かをキャッチして・・・。

ひらめきました。

カバン本体のケース側のロックノブの裏側に、円盤状のロックプレートを取り付けて、その円盤にロックされる仕組みを作る。

当時のスケッチです。(なぐり書きは気にしない)

スケッチを書いてE金属の沼田さんに図面化してもらいます。

また、ロックプレートの裏側に溝を掘って、その溝に、フタ側に取り付けるベアリングをロックさせるというアイディアをもらいました。

やるな、おっちゃん。

 

初期の図面から数回改良を重ね、試作を重ね、出来たのがこいつです。

これは試作で、ロックプレートの裏側の写真です。もちろんアルミの削り出しです。

これを実際ロックが可動するのか、回した感はあるのか、確認するために

台座を作ります。言ってみればカバンのケースのロック部分のみを作ったような感じです。

真ん中の穴に先程のプレートの芯を入れます。

上の写真ではわかりにくいのですが、穴の下に小さな鉄球が見えます。

このボールのしたにはバネが内蔵されていて、ボールは指で押すとボールはバネの伸縮で凹み、また上に戻ってきます。

この鉄球があるために、ロックのオンオフの時に、カチッカチッと感覚が来るのです。

 

つまり、ノブを回した感と開閉のオン・オフ感ですね。

そして、プレートの表側の溝にフタ側に取り付けた超小型ベアリングが入り込み、

ロックされる仕組みです。

組み上げるとこんな感じになります。

回した感、最高!きちんと『反動感』というか、くるくる回る感じではなく、気持ちの良い抵抗感があります。

その気持ちの良い抵抗感を作っている影の役者がこちら。

ウェーブワッシャーといいます。知らない方がほとんだと思いますが、ワッシャーが波打ってるんですね。

それによって微妙な抵抗感を出すという、恐ろしい部品なんです。

 

たまらなく最高。

 

その日、踊る思いでこの試作を鞄に一人居酒屋で祝杯。

ビール片手に右手でノブを左右にカチャカチャ。

完全に電波系です。

続けてどうぞ!

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