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【僕のリアルな体験談】友達と会社を設立してはいけない3つの理由。

橋本荘一朗
これまで様々な分野で16社を設立し、セールスプロモーションの会社で年商50億円を達成した僕が、独立・起業、転職を応援・勧めるブログです。今回は友達とは会社を設立してはいけない理由を僕の体験談も含めてお話します。
悩み人
友達と一緒に会社を作ろうと思います。なにか気をつけなければいけないことは?

友達と将来のビジョンとか語り合ったり、目標が同じで意気投合した場合に、

『一緒に会社を作らないか?』という話になったりしますよね。

結論から言うと、絶対に辞めたほうが良いです。

僕も過去に2回ほど、友達と会社を設立しましたが、
結果的にどちらも上手く行きませんでした。

そのうちの一つの実際の僕の経験を元にその理由をお話しますね。

僕たちの起業は、ほんの3ヶ月で終了。

COMIC

僕が最初に起業したのは25歳の時です。
その時に前職が一緒でとても中の良い2人も一緒に僕と起業することになり、
ほぼ同時期に前職を辞め、お互い100万円を出して、最初の会社を立ち上げました。

ただ、この起業が他と違っていたのは、新社でやることが決まっていなかったのです。

そのため、新宿御苑に借りたワンルームマンションに毎日3人で集まって、

「何ができる?」「何がやりたい」など
とめどなく毎日話し合って、6時をすぎると食事とお酒の日々でした。

それでも毎日真面目に「誰に対して何を提供できるか?」など、
今で言うソリューション的なことを毎日話し合っていましたね。

今考えると、3人だからこの状況が無職の1ヶ月間のモチベーションを保てたのと思います。
これが一人起業で、事業が決まっていなく、やることもなければかなりナーバスになっていたと思います。

さて話を先に進めます。

そんな不毛な日々のなか、僕の友人の紹介で、千葉の博覧会の東芝ブースのディレクターを募集しているとのことでした。
イベント会場のディレクター、そんな仕事したことありません。なんの仕事だろう?

それよりも重要なことは100万円のギャランティです。

その金額を聞いて、起業したての僕らには信じられない金額だったので、即、承諾しました。
しかし、金額の他に条件が一つ。

採用人数は

一週間のうち、5日間がAさん。2日間がBさん。

Aさんメインのシフトを組んでください。

ということでした。

誰がAさんなるか。つまり、この現場でメインで出勤するかでした。

結論はとても簡単で、Aは僕になりました。
理由は、「交通費を節約するため、開催地の千葉に実家のある橋本」、
「おしゃべりとコミュニケーションが得意な橋本」という単純なことです。

僕が3ヶ月現場に行っている間、残りの2人は他の案件、つまり 何でも良いので新規案件を獲得しようという分業のような話になりました。

さて、主要スタッフとなった僕は未知のイベント業に入り、数日間の研修を終えて本番の日を迎えます。

朝6時に千葉の実家を車で出発し、約30分かけて幕張メッセの隣にある博覧会場に出勤し、
7時に会場入りし、8時にナレーター・コンパニオンの点呼、
8時30分にステージリハーサル,9時に博覧会会場オープン、閉場18時、夕礼、解散19時というような毎日が始まりました。

僕は異業界のこの毎日になれるのに1週間程度かかりましたが、それからは楽しみながら仕事をしていきました。

そして、日々は過ぎ90日目のこの博覧会も残り2週間という頃に、メンバーの2人が千葉の会場にきて、
『お疲れさま、終わったら食事でもしよう』と言ってくれました。

あぁ、陣中見舞いにきてくれた。。。。 持つべきものは友。  同志だ。

単純に嬉しかったですね。

裏切り?それとも・・・?

業務を終えた僕は、彼らが先に待っている居酒屋に行きました。
僕も彼らがこの2ヶ月の新規案件の獲得や、なにかワクワクする事の報告を期待していました。

居酒屋のテーブルの正面に座って、乾杯の後の一言目は僕ではありませんでした。

「橋本さぁ、俺ら会社やめようと思うんだよ。」

「・・・・ん?」

「え??」

かいつまんでい言うと以下のような感じです。

・橋本はいいよ。毎日仕事してるし。
・俺らは何もなく、毎日新宿の会社に行ってるけど、実際にやること無いじゃん。

・・・しらねーし。

結局、彼らは、それぞれ100万円、合計200万円を返してほしいという話で千葉に来たんです。

現時点での今思い出して考えれば、彼らの言っていることもわかります。
3人いて、1人が毎日忙しい。残り2人は「新しい仕事を探す」というミッションです。

こんなミッション、すぐに見つかるわけありません。

ミッションインポッシブルです。

そうこうしているうちに
『もうやめない?』という感覚になったんだと思います。

ただ、その当時の僕は、毎日に忙殺されていて、
彼らの感覚を想像して理解することが出来なかったんです。

特に響いたのが、

『お金を返してほしい。』

でした。

僕は、彼ら2人にお金は借りてはいないんです。

皆で同じ額を出し合って会社を作ったんです。

その資本金は運転資金になり、約3ヶ月は全員25万円の給与を会社からもらっていました。

今回のギャランティがいくら100万円でも、3ヶ月ですからほぼ日当1万円です。

会社には現金はほとんど残っていませんでした。

その時の僕は途中から涙目になって、必死に話していたような気がします。

涙面になった理由は、「一人になってしまう?」というのといきなり200万円の負債?という不安でチビパニックだったと思います。

結果として、彼らの意思は強く、博覧会が終わって、新宿の事務所もどると、彼らのPCや備品もなく。

何がどうしてこんなことになってしまったのがわからなく椅子に座って途方にくれている僕がいました。

友達と会社をやる条件

COMIC

結果論として言えることは以下です。

一緒に起業する『友人』はフィジカルとメンタルがほぼ対等でないと成り立たない。
どちらかが、プラスやマイナスがあるとメンタル面でネガティブになる。

逆の例えでわかりやすく言うと。

『一緒に起業する相手は、分野が違くても同じスキルを持ち合わせていなくてはいけない。』

Appleで言うと、
スティーブ・ウォズニアックは『コンピュータを作り上げることに長けていた』
スティーブ・ジョブズは『製品を企画し、アピールする能力に誰よりも長けていた』

この2人が共同で創業し成功したように。

平たく言うと、
『俺は営業が得意だけど、それをこなす実務は好きじゃない』
『あいつは営業が苦手だけど、Webページを作らせたらとてもセンスがよい』

このようなお互いのプラスマイナスがほぼ完全に一致した場合は起業しても良いかもしれません。

さて整理します。

それでも辞めたほうが良い理由

それでも辞めたほうが良い理由は、一度一緒に起業して、亀裂が入るともう友達には戻れないからです。

例えば
『俺は結果出しているのに、なんであいつは結果を出さないんだ?』

とストレスになることはよくあることです。
この状態は単純にスキルの問題ではなく、運の問題もあるかもしれません。

しかし、ストレスはストレスです。
友達同士のスキルや稼働スケジュールが同等でないと、友情に亀裂がはいります。

他のWebサイトでは「ルールを決めたら?」とアドバイスしていることも多いですが、

意味ないっす。

例えば、夫婦や恋人で
『毎朝おはようを言おうね。毎日ラインしようね。』って約束したり
『洗い物は僕が担当ね』ってルールを決めても、ずっと守られることは無いでしょう。

お互いにルールを決めて出発したとしても、その時時の状況や環境によって
無意味になることも多いと思います。

Appleでは2人のスティーブは最終的に決裂しました。

ミュージシャンの多くのグループは解散します。

悩み人
どうしても友達と会社を作りたい場合は?
橋本荘一朗
まずは、その友達に『外注』してみたらどうでしょう?

友達がフリーランスの場合はそれがベストです。そうすれば上下関係もなく、必要な時に応じてビジネスコミュニケーションがとれ、
夕方以降は友達として食事が出来ます。

少なくともこの状態で友人関係に亀裂が入ることは無いと思います。

もし、友人を失いたくなければ、友人と一緒に企業をしない、会社を作らないことをオススメします。

どうして一緒にスタートしたいのであれば、どこかで割り切ることをオススメします。

起業しようか、迷っているかたはぜひこの記事を読んで見てください。
3分くらいで少しスッキリします。笑

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